Qt勉強会 @Osaka の小林です。
だいぶ遅れてしまいましたが、10/17 のQt勉強会 @Osaka の報告です。
2015-10-17(土)13:00 - 17:00
株式会社SRA 関西事業部 会議室
参加者 11名
うち、業務で使用している方 7名
内容:
前半は、実際に利用している方々からの質疑応答
1.ビジュアライゼーション
大容量の3Dグラフィックスデータ(2〜3億点,数十Gバイト)のビューアを探している。
QVTKWidgetを試している。
http://www.vtk.org/Wiki/VTK/Examples/Cxx/Qt/RenderWindowUIMultipleInheritance
http://doc.qt.io/QtDataVisualization/
HDF ファイルフォーマットをopenGLにインポートできないか
https://www.hdfgroup.org/
残念ながら、この会では具体的な回答はできませんでした。
2.Qtのメモリ管理について
Qtのメモリ管理が難しい。時々落ちるが原因特定に手間取っている。
以下のポイントについて、説明を行いました。
 ・QObjectの親子階層とヒープメモリ、子の自動解放について
 ・オブジェクトのOwnershipについて
 ・Implicit Sharing について
 ・遅延消去(deleteLater)について
実業務でQtを使っていても、これらについてはあまり知らない人もいて、
大事なポイントだと感じました。
後で、役に立ったと連絡をくれた人や、deleteLater 効果があったと
言ってくれた人もいて、好評な内容でした。
3.Qt4 とQt5の違いについて
以下について確認しました。
 ・ライセンス(LGPLのバージョン v2からv3へ)
 ・QPAによるマリチプラットフォーム対応
 ・QWSが無くなったこと
 ・QtQuick2, QtWebEngine の導入
など
組込み系ではまだQt4が中心のようです。
4.他言語対応
これは大変だよね、という四方山話。
 ・業務ではExcelで管理しているところが多い
 ・Linguist は翻訳担当者には敷居が高い
 ・画面数が多く、確認が大変、
など。
後半は、Raspberry pi 2 用のQt5 のクロスビルドの方法について
私がやってみた内容の紹介と説明。
まだ途中なので、次回に続きをやる予定です。
次回は11月下旬を予定しています。
以上です。

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小林 修
E-mail:osamu-k@arion.ocn.ne.jp
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